「結局は無駄じゃなかった」といえる無駄づかいを
ボクらは子供のころから「無駄づかいしちゃダメ！」って言われてきました。
私たちが貯金するのは、最終的にはお金を使うため。「お金」は使うもので、貯めるものではありません。結局は「何にお金を使うか？」というのがものすごく大切です。
ボクらは企業のマーケティングによって、より気軽に簡単にお金を使える環境に生きています。社会全体がそのような仕組みでできてるので、全く気付きません。お金の使い方を考えなくても、ネットやテレビが自動的に教えてくれるのです。
お金の使い方はたった3つ。「浪費・消費・投資」の３つです。
【浪費】お金に無頓着な人
お金に無頓着な人は、「投資」はリスクがあって怖い。だから関わりたくないと考えています。そういうタイプの人は、TV広告されている、誰もが知ってる知名度の高いものを信頼します。さらに、マスコミが取り上げるファッションやライフスタイルがお手本です。
企業はそのような人をターゲットに、莫大なマーケティング費用をかけす。朝起きてから夜寝るまで、あらゆる手段を使って「浪費せよ、消費せよ」というメッセージが発せ続けられている。ぼんやり生きてると、ついつい浪費したり消費したりするような、あらゆる仕掛けがなされているのです。ついつい生活水準が上がって、お金は貯まらずに、借金が増えていくのです。
【消費】お金に関心がある人
少しお金に関心のある人は、「投資」に興味があっても実際にはやりません。「投資」や「リスク」について深く学んでないので、「リスクはコントロールできる」ということに確信が持てないからです。
だから、ひたすら節約してお金を貯金します。貯金した分だけお金が貯まりますが、全く増えません。銀行の金利は0.001％です。これを意訳すると、「100万円預けてもたったの10円しか利息がもらえない」ということですから。
日常生活を送るためには「消費」は必要なので、「日々倹約＋しっかり貯金」というライフスタイルです。「倹約と貯金」だけの人生は、彩りのない殺風景なものです。お金は、倹約して貯めるのが目的ではありません。自由を得るためのツールです。
ボクらは、「無駄づかいしちゃだめ！」と言われて育ちました。と同時に、ムダ遣いがいちばん楽しいことも知っています。「倹約と貯金」でギスギスした潤いのない日々が続くと、ガス抜きとばかりに大きな無駄づかいをしてしまうのです。たまには、無駄づかいしてガスを抜いておくのが良いですね。楽しんで無駄づかいするのです。
【投資】資産を買う
倹約して貯めたお金で浪費するのは、たまーにすると楽しいですが、そればかりだと不安になります。だって「無駄遣いはダメ」なことですから(笑)。お金は使うもの。どうせ使うなら、必要なものや役立つものに使うのが良いに決まっています。
「お金を使うのは、稼ぐことの3倍は難しい」これは松下幸之助の言葉です。ホントお金を使うのは難しい。これをマスターするために、これまでお金を貯めているのかもしれません。
何かを買って、それがお金を産んでくれるなら、有効なお金の使い方だと言えるでしょう。それが「資産」です。「資産」とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるものです。マイホーム、自家用車、宝石などは「資産」とは言いません。なぜなら、あなたの財布にお金を入れてくれるどころか、奪っていくものだからです。
ほとんどの人は、資産を買う前に、まず自分の好きなものにお金を使います。「頑張った自分へのご褒美」と言っては「プチ贅沢」します。当たり前ですが貯金が減りますから、また「倹約＋貯金」が始まります。ずっとこのサイクルを回していくだけです。
ところが、貯金で「資産」を買えば、資産がお金を生んでくれます。そのお金で「プチ贅沢」するのです。そうすると、貯金は減るどころか増えるかもしれません。あなたや家族が「プチ贅沢」するために、お金が働いてくれるようなものです。あなたやパートナーだけが働くのではなく、お金にも働いてもらう。それが豊かな人生のスタートになります。
どうせなら、「結局は無駄じゃなかった」といえる無駄づかいを！
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